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マジで強いぞWBCイスラエル。
その実力と弱点をマック鈴木が解説 (3ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Getty Images

 台湾戦でのこと。イスラエルが6点リードの6回一死一塁の場面。台湾の3番、左打者のチャン・チーシェンが打席に入ったときだ。

「6点差あるなら、イスラエルのファーストのフレイマンは走者をマークせず、定位置で守っていい場面です。でもフレイマンは、一塁走者のうしろで守っていました。明らかに点差を忘れていた怠慢プレーです。メジャーでなくても、マイナーでも絶対にベンチから叱られるプレーでしたね。

 投手でも、リリーフの何人かは、やはり点差が開いているというのに慎重になりすぎてボール先行のピッチングになっている選手がいました。これがエースのマーキーやベイカーのように高いレベルでのキャリアがある者との違いであり、2Aなり3A止まりの選手の集団という印象を受けました。そのあたりがイスラエルのマイナス面といえるでしょうね」

 そんなイスラエルと日本が戦う上でのポイントはどこになるのだろうか。

「投手目線でいえば、イスラエルの打者に対しては変化球主体でカウントを有利にしていくべきです。基本、マイナーの選手はストレートしか待っていませんから。そこにストレートを投げ込むのはリスクが高すぎます。一方、日本の打者はイスラエルの投手の動く球に翻弄されないこと。要するに、相手投手のテンポに乗らないこと。自分の打撃ができる間合いさえ取ることができれば、そう苦にするような投手は少ないと感じました」

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