あっ、デューシーだ。フロリダで
「日本野球」を伝える元助っ人たち (4ページ目)
このデューシーのほかにもフロリダでコーチ業に勤しんでいるのが、かつて近鉄や巨人などで投手として活躍したジェレミー・パウエルだ。
パウエルは94年に高卒ながらドラフト4巡目でエクスポズから指名を受け、フロリダのルーキーリーグでプロデビューを果たすと、98年に念願のメジャーデビュー。だが、メジャーでは3シーズンでわずか5勝と結果を残すことができず、01年にサンディエゴ・パドレスにトレードされ、しかも3Aでのスタートとなった。そしてこのシーズン途中に近鉄から声がかかり、来日を果たしたのだった。
来日2年目の02年には17勝を挙げ、最多勝をマーク。その後、オリックス、巨人、ソフトバンクで08年までプレーし、NPB通算69勝を挙げた。09年にアメリカに戻り、パイレーツの3Aで2シーズンプレーしたが、メジャー復帰はならず10年限りで引退した。
引退後は、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのスカウティングチームを経て、5年前からマーリンズの組織の一員としてフロリダに舞い戻り、現在はマーリンズ傘下のジュピター・ハンマーヘッズのコーチをしている。
今回、久しぶりにフロリダでマイナーの試合を観たが、かつてのようにノーアウト一、二塁から2者連続バント失敗といったシーンはなく、送る場面ではきっちりとランナーを進塁させていた。
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