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真中監督が秘める自信「ヤクルト黄金期到来の可能性を感じる」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 昨年、真中監督が選手に求めた「自主性」は今年も継続しているように思えます。たとえば、比屋根選手がマシンを相手に黙々とファウルを打つ練習をしていました。

「昨年勝ったことで、気持ちが緩むんじゃないかと心配していたのですが、問題なかったですね(笑)。5時を過ぎて、コーチたちがいなくても選手たちが黙々とバットを振っている姿を見ると、まったく心配ないなと」

―― 最後になりますが、あらためて今年の目標についてお願いします。

「正直、イメージ的にはまだまだ優勝するチームではないですよね。でも、目指すのはもちろん連覇です」

―― 「黄金時代」の期待もあります。

「まだ2年目ですから(笑)。こればかりは1年1年の積み重ねで、5年後、10年後に『ああ、黄金期だったな』と評価されるものなので。ただ、毎年戦えるチームはつくりたいと思っています。そのために、選手たちには優勝を目指す意思だけは常に持っていてほしい。自分たちで『今年は無理だ』『この戦力じゃ厳しい』と勝手に判断せず、どんな状態でも戦う意識を持ってほしい。僕らができることは、その意識づけの手伝いです。今のチームに(黄金時代を迎える)可能性は感じています。個人個人がしっかりした考えを持っていますし、その彼らが新しく入ってくる選手に戦う意識を伝えてくれれば、まだまだ強いチームとして続いていくと思います。今の選手たちを本当に頼もしく感じています」

 真中監督は今シーズンのスローガンを「燕進化」に決めたが、チームの進化はすでに始まっていた。

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