【12球団分析・ソフトバンク編】圧倒的戦力が抱える「万が一」の不安
昨年、圧倒的な強さを見せて2年連続日本一を達成した福岡ソフトバンクホークス。その戦力はかげりを見せるどころかより厚みを増し、3連覇へ向けて死角は見当たらない。
海外FA権を行使したが、ソフトバンクに残留することになった松田宣浩
まずは先発投手陣を見てみよう。昨シーズン、チーム最多の13勝を挙げた武田翔太、9勝負けなしだったリック・バンデンハーク、5年連続2ケタ勝利となる10勝をマークした攝津正、23試合に先発し9勝の中田賢一の4本柱は健在だ。
さらに5年ぶりに日本球界に復帰した和田毅が加わり、昨年8月に左ヒジの手術を受けた大隣憲司の復活も期待される。この他にも、千賀滉大、東浜巨、岩嵜翔の若手に、ベテランの寺原隼人らも控えており、まさに磐石の布陣といえる。
リリーフ陣に目を向けると、昨年リーグ最多の41セーブを挙げたデニス・サファテが、今年も守護神としてフル回転の活躍が期待される。「さすがに昨年のようなピッチングは厳しいのではないか」という声も聞こえるが、たとえサファテに不測の事態が起こったとしても、五十嵐亮太、森唯斗、エディソン・バリオス、森福允彦、二保旭、飯田優也とタレントは揃っており、先発候補の千賀をリリーフに起用することも考えられる。穴を見つけようにも見当たらないのが現状だ。
1 / 3