2016.01.28

【12球団分析・中日編】新4番・ビシエドは本当に打ちまくるのか

  • 石井祥一●文 text by Ishii Shoichi
  • photo by Getty Images

プロ野球12球団、2016年の戦力分析(10)

 2002年から11年連続Aクラス入りを果たすなど、常に安定したチーム力を誇っていた中日ドラゴンズだが、ここ3年間はBクラスに沈んで低迷している。昨年は、これまで中日を支えてきた山本昌、和田一浩、小笠原道大といったベテランが引退。そして谷繁元信監督も選手兼任から監督専任となり、一からチームを立て直す覚悟だ。

ホワイトソックス時代の2012年にシーズン25本塁打をマークしたビシエド

 そのためにも、まずレギュラーを固定できるのかどうかが大きなカギになる。現状でレギュラー確定は、新キャプテンの平田良介と大島洋平、そして新外国人のダヤン・ビシエドぐらい。彼らについても谷繁監督は「過去の実績は関係ない。状態のいい選手を使う」と厳しい姿勢を見せており、まもなく始まるキャンプ、オープン戦を経て、レギュラーを決めていくつもりだ。

 そんな中、やはり注目を集めているのはビシエドだろう。2008年にキューバから米国に亡命すると、2010年にシカゴ・ホワイトソックスでメジャーデビューし、2012年には25本塁打をマーク。5年間でメジャー通算66本塁打を記録した実力者だ。昨シーズンの中日は、リーグ2位のチーム打率.253をマークしながら、本塁打はリーグワーストの71本。その結果、得点もリーグ5位の473点に終わってしまった。長打力不足は明らかで、ビシエドにはそれを補う働きが求められる。

 そのビシエドについて球団関係者は次のように語る。

「多少詰まらされてもスタンドインできるパワーを持っている。あとは日本の野球にどこまで適応できるかだけど、変化球にさえ慣れてくれば相当やるんじゃないかな。彼が4番にどっしり座ってくれるといい打線になるんだけど……」