2016.01.03

早くも注目。2016年のドラフト戦線をにぎわす5人の逸材

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 2016年のドラフトが田中正義(創価大/投手/右投右打)のためのドラフトであることは、疑いようのない事実であろう。12球団すべてが1位指名してもまったく驚かない。それほど田中の素質は頭ふたつほど抜けており、まさに「怪物中の怪物」といえる。

12球団が熱視線を送る創価大のエース・田中正義

 190センチ近い長身から投げ下ろす速球は、普通に投げて140キロ後半、ちょっと力を入れれば軽く150キロを超える。それほどの"エンジン"を持っている。

 変化球もスライダー、フォーク、チェンジアップにカーブ。このほかにもまだ隠し持っているかもしれない。カーブは110キロ前後で、フォークは130キロ後半。フォークに関しては、大谷翔平(日本ハム)のように「140キロ後半のフォーク」もすぐに投げられるようになるだろう。

 不安があるとすれば、高校時代の肩痛を再発させないかどうか。だが、現在の創価大には同期にドラフト候補がふたりも控えるなど人材豊富。酷使や消耗は考えにくい。

 あともうひとつ、一昨年秋の実戦を見て気になったのが、ストレートをあっさりセンター方向へ弾き返される場面が何度かあったこと。カウントを取りにいくストレートが、ひょっとしたら素直な回転なのかもしれない。ただ、この点に関しても、クレバーな田中のことだから修正できるだろう。田中については"盤石"といっていい。