なんと6度目のトライアウト。大平成一を支える「鬼嫁」の愛 (6ページ目)
ここにきて強烈なエピソードを語り始めた大平。それまで縁もゆかりもなかった信濃の地で4年間も踏ん張り続けられた理由、そして6度にわたるトライアウト挑戦の裏側には、愛すべき“鬼嫁”の存在があったのだ。
「(妻は)いろんなところに住んでみたいと言っていて、だから『育成選手でも何でもいいから、早く決めて』と言っています(笑)」
トライアウトのベテラン・大平成一。こんな生き方もあるんだなと教えてもらったと同時に、また彼のプレーを見たくなった。次に見られる場は、ひょっとしたらNPBかもしれないし、また来年も信濃かもしれない。
ただひとつ言えることは、NPBへの可能性が1%でも残る限り、大平はきっとまたトライアウトにやってくるということだ。
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