2015.11.17

実は「人間観察」の名人。ラミレス新監督はDeNAを変えるか?

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by ©YOKOHAMA DeNA BAYSTARS

 来シーズンから横浜DeNAベイスターズを率いることになったアレックス・ラミレス新監督の越えるべきハードルは決して低くない。中畑清前監督からラミレス監督に代わったという報せを聞いて、多くの人が次のようなことを思ったのではないだろうか。

「まずはファンサービスと観客動員を意識したんだろうな」

DeNAの新監督に就任したアレックス・ラミレス

 現役時代、数々のパフォーマンスで注目を浴び、人気者だったラミレス監督。明るいキャラクターの新監督をひと目見たいと球場に足を運ぶ人も多いだろう。ただ、DeNAにとってもっとも重要なのは、はたしてラミレス監督は”勝てる監督”なのかどうかということである。

 今シーズン、DeNAは前半戦を首位で折り返しながら、後半戦で大失速し3年ぶりに最下位へ転落した。いわば、中畑監督の限界を見たわけだが、DeNA体制になってから4年間、順調に戦力はアップし、クライマックス・シリーズ(CS)出場の希望も抱いていただけに、ファンからすれば「次は勝てる監督を」という願いを持つのは当たり前のことである。

 しかし、中畑監督の後任に球団が選んだのは、監督未経験のラミレスだった。おそらく、ファンの誰もが不安に思ったに違いない。

 ただ、こと打撃に関しては、BCリーグの群馬で選手兼打撃コーチの経験があり、今シーズン途中からオリックスの巡回アドバイザーを務めるなど、その手腕は高く評価されている。

 また現役時代、DeNAのチームメイトだった石川雄洋が打撃で迷っていると、ラミレスはオープンスタンスにすることを勧め、バッティングは飛躍的に向上した。同様に、梶谷隆幸もラミレスからアドバイスを受けて成長したひとりだ。