山田哲人「伝説の3連発」がシリーズの命運を変えるか!?
10月27日、ヤクルト対ソフトバンクの日本シリーズ第3戦(神宮球場)。この試合でヤクルトの山田哲人が日本シリーズ初となる「1試合3打席連続ホームラン」という快挙を成し遂げた。しかも、「先制弾」「勝ち越し弾」「逆転弾」という、シリーズの命運を左右するような、強烈な3本をスタンドに叩き込んだ。
「こんな時期まで試合をするのは初めてなので、疲れていたんですけど、吹っ飛びました」
シリーズ第3戦で史上初の1試合3打席連続本塁打を放った山田哲人
試合後の囲み会見で、山田はそう言い、笑顔を見せた。なかでも3本目の「逆転弾」はチーム関係者はもちろん、ファンの精神的疲労も吹き飛ばしたはずだ。
ふと、シリーズ前の練習後の会見で、ソフトバンクの工藤公康監督が「短期決戦」について語っていた言葉を思い出した。
「日本シリーズは、最初2試合やったあとに1日の移動日があるので、そこでチームを立て直すことができますし、逆に相手が立ち直ることもある。ひとつの試合の結果においては、一気に自信をつけて、勢いづいて勝ってしまうこともあると思います。当然、"キー"となる選手が働けば働くほど、チームが乗ってくることもあります。そういうところはしっかり気をつけて、対策を練っていかないといけないですね」
シリーズが開幕すると、ソフトバンクは初戦を松田宣浩の先制本塁打、2戦目は李大浩の先制2ランなど、"キー"となる選手の活躍で連勝した。逆にヤクルト打線は、武田翔太、バンデンハークの前に沈黙。シリーズの主導権は、戦前の予想通り、ソフトバンクが握った。
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