2015年ドラフト「1位指名」はズバリ、この12人! (4ページ目)
社会人の元気者なら、横山弘樹(投手/右投左打/NTT東日本)を推す。エース格となった桐蔭横浜大4年の時から、3年間大きな故障もなく、コンスタントに結果を出し続けているのが高評価の理由だ。
187センチ、85キロの大きな体から、全身を打者に向かってぶつけるように投げ込んでくるため、一見、150キロぐらいの球に見えるが、アベレージは140キロ前半。まず、それがチェンジアップ効果になる。さらに、本物のチェンジアップはほぼ回転がない状態からストンと落ちる。
その他にも、カットボール、フォークがあり、この3つの変化球はいつでもストライクが取れる。1年前に対戦した打者が、今季もまだ戸惑っているように、タイミングを外すテクニックのうまさが横山の最大の特長だ。先発もリリーフもこなせる器用さも兼ね備えており、チームにとってはこれほど心強い存在の選手もいないだろう。
そして最後のひとりが、吉田正尚(外野手/右投左打/青山学院大)だ。名門ではあるが、今は東都大学リーグの2部に所属し、ホームグラウンドだった神宮第2球場が使えなくなって2年目。リーグ戦は、各チームの練習グラウンドで行なわれ、試合観戦に訪れる人も少なく、さみしい環境の中で行なわれている。
そんな状況でも、吉田のバットは色褪せない。なかでも印象的だったのが、平沢と同様、U-18の高校日本代表と大学日本代表の壮行試合だ。
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