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ヤクルトの切り札「バレンティン復帰」は吉か凶か!? (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 試合後、バレンティンは多くのファンが見守る中、報道陣に囲まれると次のように語った。

「フリーバッティングは良かったのですが、やはり試合になるとボールのキレもスピードも違います。まだ本来のタイミングが取れず、自分からボールを迎えにいってしまった。ボールを呼び込めていない。ただ、思ったよりボールは見えていたので、悪くはないです」

 16日に行われたロッテとの練習試合では、守備機会こそなかったがレフトの守りにもついた。当初の予定通り、18日から始まる巨人戦(神宮)での一軍登録が濃厚となった。

 現在、首位を走るヤクルトにあって、バレンティンの復帰はギャンブル的な要素を含んでいる。バッティングはもちろん、守備や走塁での不安があるからだ。はたして、バレンティンはヤクルトの切り札となれるのか、それとも……。いずれにしても“バレンティン復帰”が、混戦セ・リーグをドラマチックに盛り上げることになるのは間違いなさそうだ。

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