ヤクルトの切り札「バレンティン復帰」は吉か凶か!?
セ・リーグ優勝争いの行方がまったく見えてこない。9月16日現在、首位のヤクルトから1ゲーム差で阪神が追い、そこから1ゲーム差で巨人、さらに1.5ゲーム差で広島が続いている。3.5ゲーム差の中に4チームがひしめき合う大混戦。そんな中、首位を走るヤクルトは「主砲・バレンティン復帰」という最後のカードを切ろうとしている。
2011年から3年連続本塁打王に輝いたヤクルトの主砲バレンティン
バレンティンは昨シーズン途中にアキレス腱の手術のためアメリカへ帰国。今シーズンは4月24日の巨人戦(神宮)で復帰するも、その試合で左太ももを肉離れ。翌日に登録抹消されると、再び手術。4カ月のリハビリを経て、ようやく9月7日に再来日。翌日からファームで練習を開始するなど、復帰に向け意欲を燃やしている。
バレンティンが来日すると真中満監督は「一軍での復帰は早くて(9月)18日以降と考えています」とコメントした。
今季、ヤクルトはここまで主砲であるバレンティンが不在でも、チーム打率と得点はリーグ1位を記録。そこに2013年にシーズン60本塁打の日本記録を達成したバレンティンが加わるとなれば、他球団にとっては"脅威"以外の言葉は見つからないはずだ。
杉村繁チーフ打撃コーチは、バレンティンが加わる打線について「いるといないとでは全然違う。ゲーム勘などいろいろ不安視されることはあると思うけどね」と言い、こう続けた。
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