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楽天・松井稼頭央「選手寿命を延ばすために外野手になった」 (5ページ目)

  • 大塚光二●インタビュアー interview by Otsuka Koji スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • 牛島寿人●写真 photo by Ushijima Hisato

大塚 ただ、「年間200盗塁」という数字にとらわれ過ぎると、走るケースじゃない時も行ってしまう恐れがある。

松井 じっくり攻めたい時もありますけど、それは次の段階だと思うんです。今はスタートを切ることにまず慣れること。そうすれば盗塁の技術も上がってきます。まだチームとして走ることがどこまで相手にとって脅威になっているかわかりませんが、成功率が上がってくればまだ違った野球ができると思います。

大塚 大久保監督になって、若い選手を積極的に起用している印象を受けるんだけど、チームが若返っている実感はある?

松井 競争してそれに勝った選手が出ていると思うので、無理に若返りを図っている感じはしないですね。ただ、競争するということは選手層が厚くなっている証拠ですし、若い選手が出てきているのは事実です。

大塚 楽天には西田哲朗(23歳)という若い内野手がいるけど、近い将来、彼がショートとしてチームを引っ張っていかなければいけない選手だよね。

松井 今のプロ野球で大型ショートと呼べる選手は巨人の坂本勇人と、テツ(西田哲朗)しかいないんじゃないですかね。ショートで20本塁打を期待できるのはこのふたりだと思います。テツは肩も強いし、スケールの大きい選手です。間違いなく将来の楽天を引っ張っていってもらわないといけない存在です。昨年、シーズン後半にブレイクして、今年こそショートのレギュラーを獲ると意気込んでいたと思うんですよ。でも、キャンプ中にケガをして出遅れてしまった。それによって今、ショートはベテランの後藤光尊が守っている。後藤もこのままでは終われないという思いがあったと思うんです。また、テツにしてみれば、この経験をどう生かすかですよね。

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