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ヤクルト真中満監督の野望「目標は最下位脱出じゃなく...」 (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text y Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 山田選手、川端選手の1、2番は昨シーズン14試合ありました。今年はこの1、2番コンビでシーズンを戦い抜く考えでしょうか。

「そうなればいいですけどね。シーズンの状況によっては変わることもあるかもしれません。ケガをしているバレンティンやミレッジの回復具合もありますし……。これが政治の話だとよく『ブレた』とか言われたりしますが、そうじゃないんです。変わったとしても、それは状況に応じた変化なんです。ただ、この並びが僕にとっての理想であることに間違いはありません」

―― 最後に、チームとしての具体的な目標を教えて下さい。

「まずは最下位脱出とかではなく、優勝を目指します。若いチームなので、その力は未知数ですから。選手たちが試合を経験することで成長して、その力が爆発したらどうなるのか。そういう楽しみはあります。そのためには、僕が監督としてどっしり構えないといけないですよね。策におぼれず、余計なことを考えず指揮を執りたい。僕がバタバタしてしまうと選手に伝わりますし、相手にも余裕を与えてしまう。いずれにしても、優勝できる力を持っているのは間違いないです」

 真中監督には、選手の自主性に任せる懐(ふところ)の深さがあり、「打てる選手から並べればいい」という豪快さもある。そんな指揮官のもと、ヤクルトの選手たちは実に生き生きとした表情で練習に励んでいた。今年のヤクルトは「何かやってくれるぞ!」。そう期待せずにはいられない。

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