【プロ野球】逆転優勝へ。日本ハムがクリアすべき3つの条件 (2ページ目)
第2の条件は打線の上昇。第3戦に7点を取ったが、他の試合では取っても2点となかなか打線がつながっていかない。思い切って打線を組み替える必要はないのだろうか。
「あまり大きく代える必要はないように思います」
高橋氏は打線の組み替えに否定的だ。
「確かに7対3と快勝した第3戦をのぞけば、思うように点は取れていませんが、まったく沈黙しているわけでもない。中軸を打つ稲葉(篤紀)、小谷野(栄一)は好調だし、死球で苦しんだ中田(翔)も第5戦ではマルチ安打を放つなど、調子は上向いている。また、糸井(嘉男)にもタイムリーが出た。あとは1番の陽(岱鋼)ですね」
それ以上に大切なのは投手への対応の徹底だという。
「第6戦の先発が予想されるジャイアンツの澤村(拓一)は、前回(第2戦)はやや球速を抑えてコントロールを重視したピッチングに徹していた。ただし、今度は王手をかけた試合で、力みが入ることも考えられる。澤村が力んだときのストレートはキレがなく、案外打者はとらえやすい。それに後半になると球威も落ちてくる。とにかくストレートに的を絞るのか、球数を多く投げさすのか、チームとして徹底することが大事でしょうね」
もうひとつ、条件として挙げられるのは東京ドーム対策だと前出の高橋氏は指摘する。
「本塁打の出やすい東京ドームに戻りますし、それでなくても一発を打てる打者の多いジャイアンツ打線。競った展開で終盤に入ると、いちばん怖いのは一発です。ファイターズのリリーフ陣は好調ですが、十分な注意が必要でしょう。札幌ドームと違い、東京ドームはちょっとしたコントロールミスが命取りになる。とにかく球を低めに集めることが大事。逆王手となれば、ファイターズ優勝の可能性も高くなる」
3つの条件をクリアして、ファイターズが最終戦までもつれ込めるか。運命の第6戦は18時10分、プレイボールを迎える。
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