【プロ野球】立浪和義×野村弘樹が語る「技術よりも大切なこと」 (2ページ目)
たつなみ・かずよし/1969年、大阪府生まれ。PL学園では主将として87年の甲子園で春夏連覇を達成。同年秋のドラフトで中日から1位指名を受けて入団。入団1年目からレギュラーを獲得し、新人王に輝く。09年に引退するまでプロ22年間で歴代7位の通算2480安打をマークし、二塁打487本は歴代1位野村 そうだよな。オレは家族旅行に行った記憶もない。
立浪 学校の行事である林間学校にさえ行けない時があったからね。
野村 練習に行きたくないなと思う日もあったけど、サボらずに毎日に行くんだよな。腹が痛いとかいろいろ理由を考えるけど、結局、実行できない。
立浪 結局、野球しかなかったからね。今でこそサッカーとか水泳とか他に学べるスポーツがあるけど、僕らが育った時代は、とにかく野球一色だった。
野村 だって、学校の休み時間でさえ、ゴムボールで手打ち野球をしていたんだから。どこまで野球が好きなんだよって(笑)。
―― お二人から見て、現在の少年野球はどのように映りますか?
立浪 子どもたちに野球を好きになってもうらことは大事なことなんですけど、ちょっと厳しさが足りないような気がします。団体スポーツなのですから、協調性や礼儀といったものを、野球を通じて学んでもらいたい。技術ばかりでなく、心も鍛えてほしい。野球教室をしていてもダラダラしている子どもは少なくありません。これは指導者の方々の問題なのかもしれませんが、きちっと言うことは言っていかないと。
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