【プロ野球】ロッテ・角中勝也「四国ILのためにも、もっと打ち続けたい」 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 荒川祐史●写真 photo by Arakawa Yuji

昨年までの5年間、ファームでは抜群の成績を残していた昨年までの5年間、ファームでは抜群の成績を残していた―― 今年で入団6年目になりますが、これまで二軍ではいい成績を残しても、一軍ではなかなか結果を残せませんでした。何が足りなかったのだと思いますか。

「二軍だと、多少タイミングがずれたり、芯を外したりしてもヒットになることはあります。でも、これはあくまでも結果論。一軍でしっかり結果を残すには、タイミングをずらされてもヒットにする技術が必要だし、いろんな引き出しを持っていないといけないと思います。それがなかったですね」

―― 正直、「今年ダメだったらヤバイかも......」という気持ちは。

「とにかく一軍で結果を出さないといけないとは思っていましたが、『ヤバイな』と考えたことはなかったですね。それにある程度バッティングにも自信が持てるようになってきましたし、それよりも今できることをやるしかないという感じで......」

―― 前半戦の活躍が評価され、特別枠(プラスワン)でオールスターに選出されました。角中選手が育った四国アイランドリーグ(IL)のみならず、独立リーグ出身の選手では初のオールスターです。

「正直、選ばれるとは思っていなかったのでびっくりしました。今年は愛媛でも行なわれますし、成長した姿を見せたいですね」

―― 角中選手は日本航空第二高(石川)から四国ILの高知ファイティングドッグスに入団しました。そもそも独立リーグに進まれたきっかけは何だったのですか?

「本当は社会人に進んで野球を続けたかったのですが、高校3年夏の大会で3回戦負けして、希望していたチームに行くことができなくなってしまいました。それでどうしようかと悩んでいる時に、四国ILのトライアウトの話があって、受けてみることにしたんです。そうしたら運良く合格して、また野球を続けることができました」

―― 大学進学は考えなかったのですか?

「大学だと授業も受けないといけないですし、テストもあるじゃないですか(笑)。自分としては将来的にプロでやりたいという気持ちを持っていましたし、少しでも野球だけに集中できる環境でやりたいというのがありました」

―― 実際に四国ILでプレイされて、どんな印象を持ちましたか?

「何人かの人から『あまりレベルは高くないよ』という話を聞いていたのですが、全然そんなことはなく、必死でした。大学や社会人を経験された方も多く、レベルは想像していたよりずっと高かったです。グラウンドも社会人チームから借りることができたので、練習もしっかりできたし、環境面も悪くはなかったです」

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