【プロ野球】6試合すべてクオリティスタート。2012年の斎藤佑樹はここが違う!

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

5月4日のオリックス戦で、7回を2失点に抑えて4勝目を挙げた斎藤佑樹5月4日のオリックス戦で、7回を2失点に抑えて4勝目を挙げた斎藤佑樹 宮本慎也が通算2000本安打を達成した5月4日。

 札幌ドームでは、スワローズ時代に宮本と同期入団だった稲葉篤紀が、通算250号のホームランを放った。その稲葉が2000本目のヒットを放ったのが、ほんの6日前。奇しくも宮本と同じ1976試合目での達成に、宮本、稲葉と同じスワローズ出身、ファイターズの栗山英樹監督は「野球の神様っているんだな」と笑みを浮かべた。

 この日の野球メディアは、宮本の2000本安打と、ジャイアンツの杉内俊哉がタイガースを相手に見せた1安打完封のピッチング、稲葉の250本塁打が話題の中心。彼のピッチングは大きな話題にはならなかった。

 斎藤佑樹、今シーズン6度目の先発。

 ゴールデンウイークとはいえ、この日の札幌には激しい雨が降っていた。それでも札幌ドームに詰めかけた3万7千人を越える野球好きの前で、斎藤はバファローズを相手に7回を投げ切って、2失点。チームの連敗を4で止めて、この時点でハーラートップタイの4勝目を挙げた。

 もちろん、宮本の2000本安打は別格としても、これがプロ1年目なら、大騒ぎされても不思議ではない内容だった。

 しかしいつからか、斎藤が勝つだけでは大きなニュースにならなくなっている。

 それはなぜか──。

 斎藤が認められつつあるからだ。

 ランナーを出してもホームに還さない。

 立ち上がりから、当たり前のようにゼロを並べる。

 1点目を許しても、2点目は許さない。

 味方が取ってくれた点数よりも少ない点数で抑えて、チームを勝利に導く。

 この日も斎藤は、まさにそんなピッチングを披露した。

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