2012.03.12

【今日は何の日?】第1回WBC『世紀の誤審』で日本敗れる

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by AFLO

主審のデービッドソンに抗議する日本代表の王監督【2006年3月12日】
勝ち越しが一転、ダブルプレイ成立で好機逸す

 第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、2次ラウンドの日本対アメリカ戦。誰もが目を疑った”世紀の誤審”は、3-3で迎えた8回表、日本の攻撃中に起きた。一死満塁から岩村明憲が放った打球はレフトに上がり、タッチアップを狙った三塁走者の西岡剛はレフトのグラブに納まった瞬間、これ以上ないというタイミングでスタート。あっという間にホームを駆け抜け、日本が1点のリード……のはずだった。

 直後、アメリカベンチは「スタートが早かった」と抗議。しかし、西岡のスタートを見ていた二塁塁審は「問題ない」とアピールを認めなかった。ところが、今度は主審のボブ・デービッドソンに抗議すると、あっさりと判定を覆(くつがえ)してしまったのだ。勝ち越しどころかダブルプレイが成立し、満塁の好機は一瞬にして潰された。

 試合は9回裏、アレックス・ロドリゲスのサヨナラヒットで日本は惜敗。試合後、王監督は疑惑の判定について、「長年野球をやってきて、こんなことは見たことがない。野球がスタートしたアメリカでそういうことがあってはいけないと思う。世界中の人が見ている」とだけ言い、それ以上は何も語らなかった。

 だが皮肉なことに、このあとアメリカは2次リーグで敗退し、日本は決勝トーナメントに進出。そして韓国、キューバを下し、WBC初代王者へと上り詰めた。

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