【プロ野球】12球団徹底比較。
優勝のカギを握るセットアッパーの質と量 (2ページ目)
ここで昨シーズン、20ホールドポイント(HP)以上を挙げたセットアッパーを防御率順に並べてみたい。
■セ・リーグ
浅尾拓也(中日)0.41
小林正人(中日)0.87
久保裕也(巨人)1.17
山口鉄也(巨人)1.75
江尻慎太郎(横浜)2.06
榎田大樹(阪神)2.27
バーネット(ヤクルト)2.68
松岡健一(ヤクルト)2.86
小林宏之(阪神)3.00
青木高広(広島)3.27
押本健彦(ヤクルト)3.28
久古健太郎(ヤクルト)3.65
牛田成樹(横浜)3.69
■パ・リーグ
森福允彦(SB)1.13
ファルケンボーグ(SB)1.42
榊原諒(日本ハム)1.66
増井浩俊(日本ハム) 1.84
平野佳寿(オリックス)1.94
ミンチェ(西武)1.98
ロサ(ロッテ)2.08
青山浩二(楽天)2.79
片山博視(楽天)3.43
※SBはソフトバンク
これを見れば、チームの成績とセットアッパーの成績が密接にリンクしているのがわかる。そして、「セットアッパーの重要性という点ではセ・リーグの方がより大きい」と言うのは、ヤクルトの伊藤智仁ピッチングコーチだ。
「セ・リーグはDH制がないため、先発投手が代打で交代させられることが多い。好投していても6回あたりで交代することもあるし、競った展開だと負けていてもいいピッチャーをどんどんつぎ込んでいかないといけない。先発完投を目指すパ・リーグとは明らかに戦い方が違うわけです。だから、パ・リーグは先発が育ち、セ・リーグはリリーフが育つ。交流戦で戦っても、セットアッパーはセ・リーグの方が質は高いと感じました」
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