【MLB】「小さいから通用しない」は完全崩壊 山本由伸が破壊したメジャーの偏見と日本投手バブル時代の到来 (2ページ目)
【メジャーが次に狙うWBC不出場選手】
── 今回のWBCには出場していないが、絶対にマークすべき投手は?
筆頭は、山下舜平大(オリックス)ですね。彼はもう"絶対"です。徹底的にマークしています。それから石井大智(阪神)も、あのスプリットと浮き上がってくるようなストレートは非常に魅力的です。今回は故障で、世界にその投球を披露できませんでしたが、もし出場していたら、評価は一気に跳ね上がっていたと思います。
あと高校から見ていた選手としては、山口廉王(仙台育英→オリックス)や東松快征(享栄→オリックス)といった若手の有望株は、長い目で追っていきたいですね。一方で、戸郷翔征(巨人)や宇田川優希(オリックス)のように、一度は高い評価を得たものの、故障や不振で急落する選手もいます。
── 野手については、どのようなタイプに期待していますか?
個人的には、糸井嘉男(元日本ハムなど)や柳田悠岐(ソフトバンク)のような、パワーとスピードを兼ね備えたタイプが好きですね。あとは周東佑京(ソフトバンク)のような、圧倒的な脚力がある選手。彼はイチローと同じで、バットに当たりさえすれば、何かが起こる可能性がある。ただ、今のMLBはパワー重視の野球になっていて、打球速度や打球角度が注目されています。だから、私の好みだけではスカウティングできないですし、球団の考える補強、育成ポイントからずれてはいけません。そういう意味では、クロスチェックが重要です。
── クロスチェックとは?
私たち駐在スカウトの評価(点数)が高く、ビデオを見た本国のスタッフも「良さそうだ」と判断すれば、ディレクター(部長クラス)などが来日して視察を行います。そこで、報告どおりなのか、あるいは報告ほどではないのかを見極め、判断材料とします。
無論、わざわざアメリカから来るわけですから、プロ選手を数名視察すると同時に、スケジュールが合えば高校や大学などのアマチュア選手も視察対象に含めます。時には春季キャンプの時期に来日し、入れ替わり立ち替わり複数のスカウトがひとりの選手をチェックすることもあります。
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