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【MLB】米野球殿堂博物館に展示されたイチロー、野茂英雄、大谷翔平らのお宝グッズ なぜか鈴木啓示、梨田昌孝のボブルヘッド人形も... (2ページ目)

  • 山﨑恵司●文 text by Yamazaki Eiji

米野球殿堂博物館に展示されている元近鉄のエース・鈴木啓示さん(中央)のボブルヘッド人形 photo by Yamazaki Eiji米野球殿堂博物館に展示されている元近鉄のエース・鈴木啓示さん(中央)のボブルヘッド人形 photo by Yamazaki Eijiこの記事に関連する写真を見る 野茂英雄やイチロー、ピーター・オマリー、日本のロッテでも監督を務めたボビー・バレンタイン、村上雅則もこの特別展を訪れた。

 野球殿堂博物館には特別展のほか、常設展示もあるが、じっくり見るとなると2日は必要だと感じるほど充実している。ベースボールの歴史から始まり、ベーブ・ルースや人種の壁を破ったジャッキー・ロビンソン、ベーブ・ルースの本塁打記録を更新したハンク・アーロンらは特別のスペースで展示されていた。そのほか、黒人リーグや女子プロ野球、中南米カリブ海出身の選手たちのコーナーも設けられていた。

 興味深かったのは、ボブルヘッド人形の展示。野球とベースボールの特別展と同じ3階で今年5月にオープンした。

 700体以上の人形が頭をゆらゆらさせている様子は壮観でもあるが、ちょっと不気味でもあった。つい、日本人選手はいるだろうか......と探してみた。

 イチローやサンフランシスコ・ジャイアンツ時代の新庄剛志は見つけられたが、不思議だったのは近鉄の選手が何人もいたこと。中村紀洋や岩隈久志、タフィー・ローズの人形も近鉄のユニフォーム。メジャーではまったくプレーしていない鈴木啓示や梨田昌孝の人形まであった。

【イチローが米球界のレジェンドになった瞬間】

 拍手と歓声、それに笑顔があふれるホール・オブ・フェーム・ウィークエンド(殿堂入りの週末)。クーパーズタウンは、ベースボールへの愛情が凝縮されたようなところだ。殿堂入りする元選手たちがスピーチをする表彰セレモニーに立ち会うため、全米から野球ファンが米国東部、ニューヨーク州の片田舎に集まってきた。

 最後に、その殿堂入り表彰式について書きたい。イチローのスピーチについてはいろんな媒体で書き尽くされているので、特には触れない。

 当初、7月27日の日曜日午後1時半から始まる予定だったが、朝からの雨で開始が1時間遅らされた。予報がばっちり的中し、セレモニー開始の時点では快晴で、会場となったクラーク・スポーツセンターでは観客に熱中症予防のボトルが配布されたほど。好天の下、2025年組のスピーチは滞りなく終わった。

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