【MLB】佐々木朗希は復帰後、ローテーションに戻れるのか 制球難を改善しないと「居場所」があるかは不透明 (2ページ目)
【与四球率は先発投手でワースト】
健康を保つことができれば、8月16日に39歳となるダルビッシュの年齢は問題にならないはずだ。昨シーズンは16登板の81.2イニングで防御率3.31を記録している。また、ドジャースを相手に投げたポストシーズンの2登板は、7イニング1失点(自責点1)、6.2イニング2失点(自責点2)だった。
ポストシーズンでパドレスとドジャースがぶつかった場合、日本ではダルビッシュと大谷翔平の投げ合いや、投打の対戦が話題になるだろう。個人的にはかつてチームメイトだったダルビッシュとクレイトン・カーショウ、ベテランのふたりによる技巧を凝らした投げ合いも見たい気がするのだが......。
ちなみにパドレスは、ワールドシリーズで優勝したことがない5チームのひとつだ。あとの4チームは、ミルウォーキー・ブルワーズ、シアトル・マリナーズ、コロラド・ロッキーズ、タンパベイ・レイズ。ダルビッシュは2017年の夏にレンジャーズからドジャースへ移籍し、その年のワールドシリーズに出場したが、ヒューストン・アストロズに敗れた。
一方、ドジャースは13年連続ポストシーズン進出と地区4連覇に向けて、後半戦の視界も良好だ。前半戦は97試合58勝39敗で、ナ・リーグ最高勝率.598を記録した。前半戦の勝率は過去2シーズンを上回っている。
その好調ドジャースにあって、ルーキーの佐々木が貢献したとは言いがたい。これまでの成績は8登板34.1イニングで防御率4.72だった。
また、ケガに見舞われただけでなく、マウンド上では制球難も露呈した。前半に30イニング以上の347人中、与四球率5.77は4番目に高く、先発投手ではワースト。奪三振も6.29と低く、347人中313位だ。
佐々木は7月中旬からブルペンで投球を開始しており、順調にいけば8月が終わるまでに復帰できると思われる。もっとも、帰ってきて居場所があるのかどうかは不透明だ。復帰後の投球次第では、ポストシーズンのロースターに入れないこともあり得る。
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