【MLB】佐々木朗希は復帰後、ローテーションに戻れるのか 制球難を改善しないと「居場所」があるかは不透明 (3ページ目)
【FAになるのは2030年のオフ】
山本由伸とタイラー・グラスノーとカーショウに加え、大谷が長いイニングを投げられるようになり、ブレイク・スネルが復帰すると、先発投手は5人揃う。ドジャースの場合、中4日で投げたことのない山本がいるため、ポストシーズンのローテーションを何人とするのかの見通しは立てにくいが、一般的には5人ではなく4人だ。
スネルは7月10日・15日にマイナーリーグでリハビリ登板を果たした。さらにはエメット・シーハンやダスティン・メイが戻り、離脱中のトニー・ゴンソリンも控えている。佐々木が制球難を解消できない場合、ロングリリーフとしても使いにくいだろう。
もっとも、重要なのは早く復帰することではなく、状態を万全とすることだろう。佐々木はまだ23歳だ。仮に復帰が来シーズンになっても、そこからキャリアを築いていく時間は十分にある。FAになるのは2030年のオフということを踏まえると、ドジャースも復帰を急がせることはないはずだ。
100マイルに達するフォーシームや、回転量が少なく落差の大きいスプリッターなど、佐々木の資質自体に疑問の余地はまったくない。「まだ磨かれきっていない原石」といったところだろうか。メジャーリーグ1年目だけで佐々木を評価するのは早すぎる。
一方、小笠原慎之介(ワシントン・ナショナルズ)と前田健太(シカゴ・カブス)はシーズン前半戦の多くをマイナーリーグで過ごした。
中日ドラゴンズからポスティングシステムを利用し、ナショナルズと2年350万ドルの契約を交わした小笠原は、7月6日に先発投手としてメジャーデビューを果たす。しかし、2登板目の翌日、スリーAに戻されることになった。
昨シーズンに続いてデトロイト・タイガースで開幕を迎えた前田は、5月初旬に40人ロースターから外されたあとに退団。同月中旬にマイナーリーグ契約でカブスに入団し、スリーAで投げている。
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