【MLB】佐々木朗希は復帰後、ローテーションに戻れるのか 制球難を改善しないと「居場所」があるかは不透明 (4ページ目)
【再びメジャー昇格の可能性】
ナショナルズとカブスのチーム状況からすると、メジャー昇格の可能性は小笠原のほうが高いと思われる。大きく負け越しているナショナルズは、夏のトレード市場で売り手に回る。加えて、先発のマイケル・ソロカ、リリーフのカイル・フィネガンとアンドリュー・チェイフィンらは今オフにFAとなり、選手層が薄くなると予想されるからだ。
ただ、前田の場合もスリーAで復活の兆しを示せば、来シーズンにつながるのではないだろうか。登板機会を求めるなら、日本に戻ったほうが可能性は高そうではある。だが、個人的にはまだメジャーリーグで投げるところを見てみたい。
ちなみに、前田はメジャーリーグであと13.1イニングを投げれば通算1000イニング。一方、日本プロ野球の通算勝利は、あと3勝で100に達する。後半戦の動向に注目したい。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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