【MLB】大谷翔平の目標は「復帰」ではなく「進化」 ドジャース日本人三本柱への期待 (2ページ目)
【さらなる飛躍が期待される山本】
3人のなかで最も多く先発し、長いイニングを投げるのは、メジャー2年目の山本由伸だろう。
「去年はルーキーとしていろいろ配慮してもらい、3カ月間、右肩のリハビリをしていたので、今年は1年を通してしっかりチームに貢献したい。先発ローテーションの軸として回れるように頑張りたい」と山本。12年総額3億2500万ドル(約487億5000万円)と投手史上最大の契約を結び、当然ながらサイ・ヤング賞クラスの投球が期待される。そのプレッシャーについて問われると、「目の前の1試合、投げ終えたらまた次の1試合。そのために1日1日、練習と調整を積み重ね、より良い登板にしていく。その繰り返しです」と、あくまで冷静に語った。
そんな山本の今季の成績を、データ分析に定評のある米サイト『ベースボール・プロスペクタス』は、24試合先発、126.1イニング、防御率3.64、10勝5敗と予測している。これは1年前の同サイトによる防御率3.11の予測を下回るものだ。
過去の例を見ると、日本人投手はメジャー1年目にまずまずの成績を残しながらも、対戦を重ねるうちに打者に研究され、成績を落とすケースが多かった。「3年限界説」と言われた時代もあったが、近年はダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)や大谷のように、メジャーで進化しながら長く活躍する投手も増えている。ドジャースが山本に12年契約を与えたのも、彼がサイ・ヤング賞級のパフォーマンスを長期にわたって維持できると確信しているからだ。
果たして彼は予測を覆し、1年目の18試合先発、90イニング、7勝2敗、防御率3.00の成績からどこまで飛躍できるのか。
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