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桐朋高・森井翔太郎 偏差値71の二刀流はなぜ「異例のメジャー挑戦」を選んだのか? (4ページ目)

  • 内田勝治●文 text by Uchida Katsuharu

 今後は3月上旬に再渡米し、5月頃のルーキーリーグ開幕に向けて調整を進めていく予定だ。その前に「親知らずを抜かなきゃいけなくて......」と打ち明け、場の空気を和ませた。NPBを経ずにメジャーデビューした選手は、マック鈴木、多田野数人、田沢純一の3人のみ。野手では過去にひとりもいない。険しい道程であることは、本人が一番自覚している。

「自分はあまり前例とかを考えないタイプ。自分がやって幸せなこと、自分で選んでこういう道に進もうという風にやってきました。異例といわれることに関して、そんなに特別感はありません。一歩一歩、自分のやるべきことをやっていきたいと思います」

 森井の前に道はない。森井の後ろに道はできる。18歳の若武者は、必ずや世界最高峰の舞台で成り上がり、後に続く日本選手のパイオニアとなる。

著者プロフィール

  • 内田勝治

    内田勝治 (うちだ・かつはる)

    1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう

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