大谷翔平は前人未到の「50-40」達成なるか 過去「40-40」に到達した偉大な選手たち (4ページ目)
【162試合目までケガがなければ...】
50本以上のホームランを打ったシーズンに20盗塁以上は、これまでに4人。1955年のメイズ(当時ジャイアンツ)が51本塁打&21盗塁、1996年のブレイディ・アンダーソン(当時ボルチモア・オリオールズ)が50本塁打&21盗塁、1998年のケン・グリフィーJr.(当時マリナーズ)が56本塁打&20盗塁、2007年のロドリゲス(当時ヤンキース)が54本塁打&24盗塁なので、いずれも25盗塁未満の「50-20」だ。
なお、1997年のラリー・ウォーカー(当時コロラド・ロッキーズ)は誰よりも「50-30」に近づいた。ロッキーズの160試合目に49本目のホームランを打ち、それまでの33盗塁と合わせ、史上初の「50-30」にリーチをかけたが、ひじの具合が思わしくなく、残る2試合は欠場した。
今シーズンの大谷の場合、50本塁打に到達すれば、「50-30」を超えて「50-40」となる可能性も高い。ウォーカーの例からもわかるように、ホームランを打ち、盗塁を決めるだけでなく、健康を維持することも大記録達成には不可欠な要素だろう。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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