大谷翔平のMLB史上初「2度目の満票MVP受賞」は確定? サイ・ヤング賞の可能性も (2ページ目)
【MVP満票受賞は過去19人】
現役選手では、マイク・トラウト(エンゼルス)の受賞3度(2014年、2016年、2019年)が最も多く、ほかにはミゲル・カブレラ(2012年〜2013年@デトロイト・タイガース)とブライス・ハーパー(2015年@ワシントン・ナショナルズ/2021年@フィラデルフィア・フィリーズ)が2度ずつ選出されている。
今年受賞すると、大谷はMVP2度以上の29人目となる。ナ・リーグの受賞者も2度目なら、大谷とその選手が29人目と30人目、あるいは30人目と29人目だ。
ナ・リーグでMVPのファイナリストとなりそうな選手のうち、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は未受賞だが、ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマンとムーキー・ベッツは過去に受賞している。フリーマンはブレーブス時代の2020年、ベッツはボストン・レッドソックス時代の2018年に選ばれた。
MVP2度以上は30人近くいるものの、このなかでも大谷は特筆すべき存在となり得る。メジャーリーグ7年目を迎える前に2度目のMVPを手にした選手は、トラウトら6人しかいない。大谷は、今シーズンがメジャーリーグ6年目だ。
2年前、MVPの投票権を持っていた30人の記者は、いずれも大谷を1位に挙げた。満票による選出は、大谷が19人目だ(時代によって投票者の人数は異なる)。19人とも満票の受賞は1度ずつ。大谷が今年も満場一致で選ばれれば、史上初の満票2度となる。
大谷以外にも、満票でMVPに選ばれたことのある現役選手はふたりいる。トラウトとハーパーがそうだ。トラウトの1位票は、2014年が30人中30人、2016年が30人中19人、2019年は30人中17人。ハーパーは、2015年が30人中30人、2021年は30人中17人だった。
もっとも、今年はトラウトもハーパーも、1位票どころか得票自体が皆無だろう。どちらも長期欠場に加え、スタッツも例年の水準に及ばない。たとえばOPSは.862と.808だ。ホームランはふたり合わせても大谷より15本少ない。
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