大谷翔平の肉体は「別次元の宇宙人」「スポーツ科学の常識からは考えられない」 筋肉のプロ・谷本道哉も驚く「二刀流ならではの体型」とは (3ページ目)
●「人はそれをオーラと呼ぶのでしょうね」
先日、侍ジャパンのメンバーで西武の山川穂高がSNSで大谷翔平との仲睦まじいツーショットをアップした。自虐しつつ「しょーへいが顔小さいんだっ!!!!」という山川のコメントも話題になった。
「広い肩幅や胸板の厚みで顔が小さく見えるのもありますが、それよりも私が注目しているのは首の太さ。肩を引き上げる動作においては、首は土台の役目を果たしています。
首の付け根のあたりの僧帽筋で肩を引き上げる際は、土台である首を強く固めておく必要があります。
たとえば、下半身を中心に全身のパワー発揮能力を高める代表的なメニューに、重量挙げに似た動作を行なう『クイックリフト』があります。
これをフィットネスジムでやる人はめったにいませんが、アスリートはよく行ないます。大谷選手もおそらく行なっていると思います。クイックリフトをやると、重量挙げ選手のように首が太くなります。
首を太くする筋トレをする人は少ないかもしれませんが、大谷選手を見ていると太い首もカッコいいですよね」
この記事に関連する写真を見る 見せるための筋肉ではなく、一流アスリートとしての機能を備えた筋肉。だからこそ、その身体が人を惹きつけるのではないか。
「投打どちらでもバツグンの成績で、数々の記録を打ち立てきたことで、鍛え上げられた筋肉が実際よりもさらにひと回りもふた回りも大きく見えるというのはあると思います。人はそれをオーラと呼ぶのでしょうね」
【プロフィール】
谷本道哉 たにもと・みちや
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科先任准教授。1972年、静岡県生まれ。大阪大学工学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。国立健康・栄養研究所特別研究員、東京大学学術研究員、順天堂大学博士研究員、近畿大学講師を経て現職。専門は筋生理学、身体運動科学。NHK『みんなで筋肉体操』などでも運動の効果を解説。
著者プロフィール
小林 悟 (こばやし・さとる)
フリーライター。1981年、福井県生まれ。週刊誌『サンデー毎日』(毎日新聞出版)、『週刊文春』(文藝春秋)、『集英社オンライン』(集英社)などで食や暮らし、スポーツにまつわる話題を中心に執筆。
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