バレンティン、マイコラスにA.Jも? WBCで見られるNPBでプレーした「懐かし助っ人」たち (3ページ目)
【2013年にNPB記録の60本】
一方、カナダのアンドリュー・アルバース(2018〜2020年=オリックス)とスコット・マシソン(2012〜2019年=巨人)は、ともにブランクがある。アルバースは、2021年にミネソタ・ツインズと傘下の3Aで投げたのが最後だ。マシソンは、2019年のオフに引退を表明。2021年の五輪予選が最後の登板かと思われたが、今回のWBCでもロースターに入っている。
現在の年齢は、アルバース37歳とマシソン39歳。彼らのロースター入りは、カナダの層の薄さをうかがわせる。これまでの4度とも、カナダは1次ラウンドで敗退している。
オーストラリアも、2次ラウンドへ進んだことはなく、事情はカナダとそう変わらない。NPBの経験者ふたりのうち、クリス・オクスプリング(2006年=阪神)は45歳だ。もうひとりのダリル・ジョージ(2017年=オリックス)は、2015〜2016年にBCリーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブでプレーしたのち、オリックスに入団したが、育成選手から支配下選手にはなれなかった。
コロンビアのロースターには、NPBの経験者と今オフに入団した選手がいる。現シンシナティ・レッズのタイロン・ゲレーロ(2022年=ロッテ)とジャシエル・ヘレラ(西武※育成)だ。育成選手のヘレラが一軍でプレーできるかはわからないのと同じく、ゲレーロも4年ぶりのメジャーリーグ復帰は確約されていない。レッズと交わしたのはマイナーリーグ契約だ。
このほか、オランダにはウラディミール・バレンティン(2011〜2019年=ヤクルト、2020〜2021年=ソフトバンク)、プエルトリコにはネフタリ・ソト(DeNA)、中国には日立製作所の真砂勇介(2013〜2022年=ソフトバンク)がいる。真砂は、2017〜2022年に一軍で180試合に出場した。
2013年にシーズン60本塁打のNPB記録を打ち立てたバレンティンは、2017年のWBCで4本のホームランを打った。1度のWBCで4本塁打以上は、ほかには、2006年に5本の李承燁(イ・スンヨプ/韓国)と4本のエイドリアン・ベルトレ(ドミニカ共和国)しかいない。ソトは、今回が初出場。プエルトリコでは、出場を予定していたツインズのカルロス・コレイアが辞退しており、ソトのバットにかかる期待は決して小さくない。
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