秋山翔吾がレッズで活躍できなかった3つのカギ。MLBの流れが変化、逆風をモロに受けてしまった (4ページ目)
秋山翔吾の新天地は?
レッズのデビッド・ベル監督は、秋山選手についてこう言及しています。
「ただただ、彼にはたくさんプレーする機会がなかった。我々は、彼がメジャーでプレーできる力があることを知っている」
秋山選手が本来の実力を発揮するには、出場機会があまりにも足りなかったと語っています。
メジャーリーグという舞台で結果を残せなかったのは、流れが変わって逆風をモロに受ける形になった時代背景も大いにあると思います。1番打者に求められる要素の変化、DH制の導入、スピードベースボールの衰退......。ある意味、より顕著になった「パワー野球」の犠牲者と言えるかもしれません。
秋山選手は「レッズの期待に応えられなかった」と語っていましたが、決して悲観することなく、自分の持ち味を最大限に発揮できる場所を見つけ、新たな花を咲かせてほしいと願っています。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
ヤクルトに秋山翔吾の獲得を進言。八重樫幸雄「指名したかったな」
4 / 4