2021.11.17

大谷翔平のMVPはどの数字を見ても確実。現地メディアの関心は「満票での獲得かどうか」

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by NIKKAN SPORTS/AFLO

 11月8日(現地時間:以下同)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出する各賞の最終候補者が発表された。MVP候補として、ア・リーグでは大谷翔平(エンゼルス)、ブラディミール・ゲレーロJr.、マーカス・セミエン(いずれもブルージェイズ)が、ナ・リーグではブライス・ハーパー(フィリーズ)、フアン・ソト(ナショナルズ)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)がそれぞれ選出された。

ア・リーグMVPの行方が注目される大谷ア・リーグMVPの行方が注目される大谷 この記事に関連する写真を見る  いずれもポストシーズンに進出していないチームからの選出はメジャー史上初だが、現地では「ほぼ予想通りのメンバーが揃った」と評価されている。なお、最終候補者はみな、同11日に発表されたシルバースラッガー賞を受賞している。

 あとは11月18日の最終発表を残すところだが、その前にあらためて現地の予想を見てみよう。

 ナ・リーグの場合、『CBSスポーツ』(10月5日)や『MLB.com』(11月8日)は、ソトのMVP獲得を予想。各記事には「今季後半からソトの打撃が好調だったため」と書かれている。

 しかし、『スポーツ・イラストレイテッド』(11月9日)の記事によれば、同メディアが運営するオッズサイトでは、ハーパーが1番人気だった。また、『NBCスポーツ・ボストン』(同11日)もハーパーを支持。「僅差ではあるが、リーグ首位の長打率をはじめ、ハーパーはほとんどの打撃成績でリーグトップであり続けた」というのがその理由だ。また、ナ・リーグのハンク・アーロン賞(その年に打撃で著しい成績を残した選手に送られる賞)にも選ばれていることから、ハーパーに軍配が上がりそうだ。

 一方、ア・リーグでは大谷の獲得が確実視されており、それは先ほどのオッズサイトにも表れている。大谷の数字は「-5000」(日本でいう1.02倍)で、2位のゲレーロJr.は「+1500」(同16倍)、3位のセミエンは「+20000」(201倍)だった。この数字だけでも差は歴然である。

 さらに、『CBSスポーツ』が、同メディアの記者5名によるMVPの模擬投票を実施したところ、全員一致で大谷を1位に選んだ。模擬投票は『FOXスポーツ』(9月29日)でも行なわれたが、結果は同じ。そして彼らは、「実際のMVP投票でも同じような結果になるだろう」と予想する。