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野茂英雄の記録を田中将大は
追い抜けるか。絶滅寸前の「完封勝利」 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 100級未満での完封勝利は、メジャー通算355勝を誇る殿堂入り名投手にちなんで「マダックス」と呼ばれています。そのマダックスを成し遂げるためには、制球力がカギとなるのは間違いありません。

 昨シーズン、田中投手の球数は1イニングあたり15.3球。これはア・リーグ2位の好記録です。メジャー6年間の通算でも15.1球しか要しておらず、まさに田中投手のピッチングは完封投手向きと言えます。

 現在31歳の田中投手が今後も毎年1度のペースで完封勝利を挙げれば、30代後半で野茂投手の記録を追い越す可能性は十分にあります。今年は60試合しかありませんが、田中投手が限られた登板でどんなピッチングを見せてくれるのか、シーズン開幕が待ち遠しいです。


プロフィール 福島良一(ふくしま・よしかず)

1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■twitter.com/YoshFukushima

著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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