山口俊はムネリン級の人気者になれるか。
活躍のカギを握る球種がある (6ページ目)
ムードメイカーとして2015年の地区優勝に貢献し、当時のジョン・ギボンズ監督は「彼がいるだけで、何もかもよく思える」とコメント。いまだに「川崎ロス」がいるほど、トロントでは根強い人気があります。
今年1月、本拠地ロジャーズセンターで山口投手が入団会見に臨んだ時、記者から「元幕内力士を父に持ちながら、なぜ野球を選んだ?」という質問を受けました。すると、山口投手は「お尻を出すのが恥ずかしくなった」と真顔でジョークを飛ばし、地元メディアの大爆笑を誘いました。
トロントは日本人にとっても適応しやすい環境なので、山口投手の大和魂あふれるピッチングを見せれば、おのずと川崎選手のように人気も出てくると思います。本拠地で山口投手が投げる勇姿を一刻も早く見たいものです。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
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