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菊池雄星の投球フォームが劇的変化。
ダルビッシュも「マジすごい」と驚き (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 ただ、今年は西武時代のように速球とスライダーを軸とする割合に戻すのではないでしょうか。球速がアップしたことで、攻撃的なピッチングが蘇ると期待しています。

 米データサイト『ベースボール・リファレンス』が行なっているシミュレーションゲームを見ると、菊池投手は5月22日現在、10先発で5勝1敗・防御率2.73をマーク。69イニング3分の1を投げてわずか被ホームラン6本、9イニングあたり0.8本しかホームランを許していません。

 ほかの日本人投手を見ると、ダルビッシュ投手は3勝7敗・防御率5.59、田中将大投手は3勝2敗・防御率4.10、前田健太投手は3勝4敗・防御率6.28。各種データに基づいたシミュレーションゲームとはいえ、菊池投手の数字は際立っています。

 菊池投手にとって、メジャー2年目は大きな飛躍のシーズンとなるのでしょうか。ダルビッシュ投手や田中投手たちを上回るようなピッチングを期待したいです。

著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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