ダルビッシュや大谷翔平に求められる役割。
日本人投手7人への期待は大 (9ページ目)
最後にアリゾナ・ダイヤモンドバックスからFAでマリナーズに移籍した平野佳寿投手は、クローザーとして任される可能性があります。そのカギを握るのは、サービス監督が「重大事だ」と言うルール変更です。
今年からMLBはワンポイントリリーフを禁止するため、救援投手は最低でも打者3人に対して投球を完了するか、イニング終了とならないかぎりマウンドを降りることができません。また、投手の負傷者リスト入りが10日間から15日間に戻り、投手の交代や入れ替えも頻繁にできにくくなります。
さらに、短縮シーズンとなれば連戦やダブルヘッダーが増えて、そのぶん連投も多くなるでしょう。そうなると、昨年は3連投が一度もなかった36歳の平野投手にとっては、新ルールと過密日程に耐えるだけの体力が必要となりそうです。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
9 / 9