ダルビッシュや大谷翔平に求められる役割。日本人投手7人への期待は大 (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 マリナーズの先発はエースの左腕マルコ・ゴンザレスをはじめ、元西武のウェイド・ルブランなど技巧派ばかりだけに、菊池投手には「左の本格派」として大きな期待が寄せられました。しかし、残念ながら速球の平均時速は92.5マイル(約149キロ)しか出ず、ア・リーグで2番目に多い36被本塁打も喫してしまいました。

 スコット・サービス監督から速球に磨きをかけるように求められた菊池投手は今オフ、基礎トレーニングや投球フォームの改善に取り組んでいたようです。その結果、オープン戦では初戦から最速96マイル(約155キロ)を計測し、スライダーも92〜93マイル(約148〜150キロ)を記録するなど、変化球のスピードも増しました。

 サービス監督は菊池投手のピッチングを見て、「スピードもあり攻撃的。まるで別人のようだ」と驚いていました。ゴンザレスに次ぐ先発2番手という役割は変わりませんが、今年は左の本格派としてチームに存在を示すことが大事だと思います。

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