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13年370億円。ブライス・ハーパーは
過大評価の声を覆せるか (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 フィールド上でも今季は、最初の4試合で3本塁打という好スタート。以降にややペースダウンしたものの、四球は多く、28戦を終えた時点でOPS(出塁率と長打率を合わせた値)は好打者の基準でもある.900を超えている。打者としては才能にあふれる選手だけに、今季も一定以上の数字を残すだろう。

 4月1日には自身のインスタグラムで、夫人が第1子となる男の子を授かったことを報告したばかり。予定日は記されていなかったが、父親になることで精神的に成熟する男性は、アスリートに限らず少なくない。プライベートもプラスに働き、ハーパーがさらに成長し安定することは十分に考えられる。

 ただ、ひとつ言えるのは、超大型契約を結んだハーパーを見る視線はこれまで以上に厳しくなるだろうということ。アンチのファンは隙あらばブーイングを送ろうと、その一挙一動に目を凝らし続ける。

 そんな中、もともとファンも厳しいことで知られるフィラデルフィアで、MLBの風雲児は結果を出し続けることができるのか。13年もの契約を正当化させることができるのか。新天地での日々は予想どおりに波乱のスタートを切り、ハーパーの行方には極めて予測の難しい未来が広がっている。

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