2018.05.04

イチローの旅は続くのか。メジャーの
超大物たちが語った衝撃デビュー

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Getty Images

 現地時間の5月3日、米国、そして日本中に巨大な衝撃が走った。

 MLBシアトル・マリナーズのイチローが、今シーズン残りの試合ではプレーせず、マリナーズの球団特別アドバイザーに就任したことが発表され、イチロー自身も会見を行った。今後もチームに帯同し、「現役プレーヤーのドアは閉じていない。来年以降にプレーをする可能性はある」(ジェリー・ディポトGM)とする一方で、今回の契約は異例の「生涯契約」とされる。

 現役続行の可能性を閉ざさなかったのは、来年に予定されている日本での開幕戦を意識したものとも思われるが、それまでのブランクや年齢を考えれば、今回の決断を”事実上の引退”ととらえるのが常識的な解釈かもしれない。しかし、これまでもイチローは何度も”常識”をやすやすと打ち破ってきただけに、あるいは……。

 イチローの歴史は「常識をはるかに超えた衝撃」の連続だった。Sportivaでは2016年6月に、イチローのメジャーデビュー時に当時の大物プレーヤーたちが受けた衝撃の大きさを特集記事にした。この機会に当時のコメントを再録して、あらためてイチローという存在の偉大さを胸に刻みたい。

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「イチロー選手のバッティングをどう思いますか?」と、2001年の夏にメジャーの選手たちに聞いて回ったことがある。

「イチローはミートをしたら、飛んでいくように走り出すんだ」
「ゴロが真っすぐ野手に飛ぶことを願うよ。でなければ、セーフだからね」

 イチローについて楽しそうに話す選手たちの表情は、今でもはっきりと覚えている。日本からアメリカに渡った”ルーキー”は、メジャーでもヒットを1本、また1本と積み重ね、今では「生きる伝説」となっている。

メジャー1年目の2001年、首位打者、盗塁王に輝き、新人王、MVPを獲得したイチロー

 当時、イチローのここまでの活躍を予想した人はどれだけいたのだろうか。2001年の夏、メジャーの選手たちがイチローに受けた衝撃をあらためて振り返ってみたい。