2018.01.26

市場価格に注目。大谷翔平の
ベースボールカードは投資対象になるか?

  • 新川諒●文 text by Shinkawa Ryo
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuchi

 多くのファンから注目を集めた大谷翔平のメジャーリーグ移籍。野球ファンだけではなく、スポーツカードを愛する者たちもその動向に注目していた。

 ロサンゼルス・エンゼルス入りの記者会見を終えた直後、早くもエンゼルスのユニフォームまとい、帽子を被った大谷のカードが世に出たのだトップス社のウェブサイトのみの限定発売だったが、24時間で1万7323枚が売れた。ちなみにこの数字は、TOPPS NOWシリーズ史上最多となった。

大谷翔平のメジャー移籍でスポーツカード業界も大きな盛り上がりをみせている

 アメリカではスポーツカードの市場はまだ活発で、その理由のひとつとして、投資の対象になることが挙げられる。

 スポーツカードの市場価格を1枚1枚明記する『ベケット』と呼ばれる雑誌毎月販売されており、前月に比べて価格が高騰したのか、下落したのかが事細かに記されている。もはや趣味の域を超えて、一種の投機としての楽しみ方存在するのだ。

 実際に、2016年にはベースボールカード史上もっとも高額な取引が行なわれた。1890終わりから1900年代にかけてピッツバーグ・パイレーツなどで活躍したホーナス・ワグナーのルーキーカードが312万ドル(約3億4000万円)で売買されている

 カードを売買する際に重要になるのが、どのような保存状態にあるかだ。ベースボールカードの取引でな金額が動くようになったため、1998年からはPSA(プロフェショナル・スポーツ・オーセンティケータ)というカードの状態を審査する第三者機関が創設された。以来、価値の高いカードは透明なケースに保管され、審査の結果、採点されたスコアが明記されるようになった。

 “大物選手”と契約するための争奪戦は用具メーカーやスポンサーだけでなく、スポーツカード会社も同様。選手たちの写真をカードに利用する肖像権はMLB選手会がカード会社と契約しているが、選手の直筆サイン入りカードなど販売するために個人との契約もできる。

 そして大谷との長期契約に成功したのがトップス社だった。はたして、大谷のルーキーカードにどれだけの値がつけられるのかも気になるところだ