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返り討ちだ! 大谷翔平の二刀流に
立ちはだかるメジャーの強打者たち (3ページ目)

  • 永塚和志●文 text by Nagatsuka Kazushi
  • 田口有史●写真 photo by Taguchi Yukihito

ジョーイ・ギャロ(テキサス・レンジャース)

 ホームランか三振か。そんな極端なパワーヒッターがメジャーリーグに登場した。大谷が所属するエンゼルスと同地区のテキサス・レンジャースでプレーするジョーイ・ギャロだ。

 昨シーズン、打率.209ながらア・リーグ3位の41本塁打を放ったギャロだが、喫した三振数はメジャー2位の196個で、三振率もメジャー2位の36.8%。3打席に1回は三振するという計算になるが、バットに当たったときの破壊力は凄まじい。

 それを証明する数字が、打球の平均速度。昨シーズン、ギャロの打球の平均速度はヤンキースのジャッジに次ぐ151.3キロを誇った。バットに当たる確率は低いが、年齢も若く(大谷より1歳上の現在24歳)、伸びしろは十分にある。

 余談だが、ギャロは高校まで160キロを超す本格派右腕として注目を集めており、何人かのメジャースカウトは彼を投手としてプロ入りさせようとした逸話がある。結局ギャロ自身が毎日プレーできる野手を選択したのだが、大谷と同じく投打に才能を秘めた選手であることは間違いない。

 このスラッガーに対して大谷はいかなる球で勝負していくのか。同地区のライバルとして、今年はもとより、これからの戦いにも注目だ。

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