2018.01.06

打者・大谷翔平を襲うメジャーの
「魔球&ウルトラ速球」の持ち主たち

  • 永塚和志●文 text by Nagatsuka Kazushi
  • 田口有史●写真 photo by Taguchi Yukihito

大谷翔平の二刀流を阻むメジャーのライバルたち~投手編

 二刀流としてメジャーに挑むエンゼルスの大谷翔平。1月5日配信の記事(返り討ちだ! 大谷翔平の二刀流に立ちはだかるメジャーの強打者たち)で大谷のライバルとなりうる打者を紹介したが、今回は打者・大谷の前に立ちはだかるメジャーの投手を紹介したい。

ダラス・カイケル(ヒューストン・アストロズ)

 2015年に20勝を挙げ、サイ・ヤング賞に輝いた左腕のダラス・カイケルは、昨シーズンも2年ぶりの2ケタ勝利となる14勝をマークし、球団初のワールドシリーズ制覇を支えた。

 カイケルが面白いのは、ここ数年の間に技巧派から速球派へとピッチングスタイルを変えたことだ。それまではカーブ、チェンジアップなど変化球中心のピッチングだったが、昨年のカイケルはフォーシーム、ツーシームといったストレート系のボールが目立ち、その割合は投球全体の57.8%を占めた。ヤンキースの田中将大が27.6%だったことを考えると、カイケルがいかにストレート中心の配球で攻めていたかがわかる。

 ちなみに、カイケルのストレート系の平均球速は142.7キロと決して速いわけではない。メジャーのなかではむしろ遅い部類に入るだろう。しかし、そのボールを丁寧に低めに集めてゴロの山を築いていく。

 また、対左打者にはめっぽう強く、昨シーズンの被打率は.145。左打者の大谷も、カイケルとの対戦では苦戦を強いられるだろうが、同地区ということもあり、必然的に対戦機会も増える。そのなかで難攻不落の左腕をどう攻略していくのか注目だ。