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ダルビッシュと前田健太は
ドジャースを29年ぶりの世界一に導けるか (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Kyodo News

 そしてもうひとりの日本人、前田投手はアストロズと初めての対戦となります。ポストシーズンではリリーフ登板した5試合で計5イニングを投げ、いまだヒットもフォアボールもなく、ランナーはひとりも出していません。しかも、1イニング平均わずか約9球と球数も少なく、まさにパーフェクトな内容です。

 ワールドシリーズでも前田投手の存在が極めて重要となるのは間違いありません。ドジャースの先発陣はダルビッシュ投手以外は3人とも左ピッチャーなので、ヤンキース戦で左腕のCC・サバシアを攻略したときと同じように、アストロズは1番から6番まで右バッターをずらりと並べてくるでしょう。右打者に圧倒的な強さを持つ前田投手の出番はさらに増えると思います。

 特に、今季プレーオフ打率.400・5本塁打と絶好調の3番ホセ・アルトゥーベ、ポストシーズン史上5人目の24歳未満で通算5本塁打を放っている4番カルロス・コレア、そしてプレーオフ打率.366の5番ユリエスキ・グリエルの「右打者トリオ」は脅威です。彼らを前田投手がどう抑えるのか、絶対に見逃せません。この対戦の結果がワールドシリーズの行方を左右するといっても過言ではないでしょう。

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