史上最速ダルビッシュでも止められない、史上最高ドジャースの急失速 (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 トレード期限間際にドジャースに電撃移籍して以降、6試合で2勝3敗、防御率5.34、被打率.289、WHIP(被安打+与四球を投球回数で割った数値)1.55と数字は低調だ。8月4日の移籍後初先発こそ7回無失点と快調だったが、以降はジリ貧傾向にある。29年ぶりの世界一を目指すチームの"最後のピース"として迎えられながら、「その役割を果たせていない」という気持ちは強いに違いない。

 現在、ドジャースは予想外の形で失速している。8月25日の時点では91勝36敗と圧倒的な強さを誇り、シーズン116勝ペースで首位をひた走っていた。8月中旬、スポーツ・イラストレイテッド誌が"今季のドジャースは史上最高のチームか"といった見出しを表紙に掲げたほどだった。

 ところが、8月27日にショートのコーリー・シーガーが故障離脱してから勢いをなくし、9月8日まで2013年5月以来となる最悪の8連敗。この日までの14戦で、1勝13敗という信じられないほどの不振に陥った。

「最初の2、3週間は、こんなに何でもうまくいくことがあるんだなと思っていた。それが、この2週間くらいは、逆に何もかもうまくいっていない。(でも、)いろいろなチームを見てきて思いますけど、どん底な状態でのこのチームのアプローチ、みんなの雰囲気、言葉なりを見たときに、やっぱりすごくいいチームだなと思います」

 ダルビッシュはそう語り、低迷時にもチームの士気が下がっていないことを強調した。依然として地区優勝は確実であり、長いシーズンの中のアップダウンを大げさに騒ぎ立てるべきではないという見方もある。ここで一度調子を落としても、約1カ月後のプレーオフでまたペースを上げればいい。

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