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ダルビッシュ加入で試練の前田健太。
もしローテを外れても恥ではない (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 今後、本来はローテーションの一角を担うはずのブランドン・マッカーシー(同6勝4敗、防御率3.84)も故障者リストから復帰してくる。カーショウ、ダルビッシュ、ウッド、ヒル、マッカーシー、前田、リュの7人は、他のどのチームでも先発として活躍できる投手たちだ。79勝33敗(8月9日現在)という驚異的な勝率の原動力となってきた先発陣は、今後もドジャースの大きな武器であり続けるだろう。
 
「ひとつのミスも許されないポストシーズンを考えた時、相手をかわすタイプの前田の先発起用に、首脳陣が消極的になるとしても仕方がない。だが、今のドジャース先発陣から弾き出されたとしても恥ではない。先発が崩れた際、あるいはアクシデントがあった時のロングリリーフなどで、前田にも活躍の機会はあるはずだ」

 ナ・リーグのあるチームのスカウトは、ドジャースの先発陣についてこう述べた。実際に、間もなく投球練習を再開するカーショウが予定通りに戻ってくれば、4人で足りるプレーオフの先発はカーショウ、ダルビッシュ、ウッド、ヒルが選ばれる可能性が高い。残りのシーズン中も、前田はマッカーシーやリュと先発の5人目の枠を争うことになるだろうが、球数が多くなりがちで、クオリティ・スタートの数が少ない前田はどうしても不利になる。

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