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イチローの隠れた大記録なるか。
あと296でメジャー28人目の快挙 (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 そしてもうひとつ、隠れた記録として注目してほしいのは、もうじき通算10000打数に達するということです。あと296打数でメジャーリーグ史上28人目の大台突破となります。史上28人目ということは、通算3000安打より達成者は少ないのです。昨年のイチロー選手は327打数だったので、同じペースで打席に立てば今年中に達成できます。

 イチロー選手にとってこの10000打数は、ひそかに誇りとする記録になるのではないでしょうか。というのも、彼は常々「大きな目標を達成するには、小さなことの積み重ねが大事」と言っています。まさにこの10000打数こそが、小さなことの積み重ねの結晶でしょう。イチロー選手がこの記録を達成したとき、どんなコメントをするのか非常に興味があります。

 一方のピッチャーでは、アトランタ・ブレーブスのバートロ・コローンの記録に注目です。現役最年長の43歳で、今年の5月24日で44歳。メジャー20年目のコローンは、あと121個の三振を奪うと通算2500奪三振を達成します。これは史上33人目となるので、バッターなら3000安打と同じくらいの価値があるでしょう。

 なにより注目したいのは、コローンは抜群のコントロールの持ち主だという点です。現在フォアボールの数は891個。それに対し、奪三振の数は2379個。通算2500奪三振で1000四球未満という記録は、史上9人目の快挙です。

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