2016.07.05

速球より遅球。データでわかる、
ダルビッシュ完全復活へのカギ

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 メジャー復帰3戦目のヒューストン・アストロズ戦で右肩の張りを訴えて緊急降板し、故障者リスト入りしたテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手。現在はマイナーでリハビリ登板するなど、完全復活にはまだ少し時間がかかるようです。

故障者リスト入りで再調整に励むダルビッシュ有 精密検査をしたところ、「異常は見つからなかった」と球団から発表されました。ダルビッシュ投手も、「肩を検査したが何もなかった」と、あくまで大事をとっての措置だと語っています。しばらくは調整が必要とのことで、メジャー復帰はオールスター明けになるのではないでしょうか。

 トミー・ジョン手術からの復帰後、ダルビッシュ投手のピッチングを見るうえで、重要なポイントは3つに絞られます。この点をクリアしていれば、「完全復活」と言えるのではないかと思います。まずひとつ目は、「球威」。ダルビッシュ投手はあくまで速球を主体としたピッチャーなので、速球のスピードが復活のバロメーターであることは間違いありません。

 5月28日の復帰1戦目では、いきなり最速98マイル(約157.6キロ)を投げて話題となりました。現地メディア『ベースボール・サバント』によると、1試合でのストレートの平均速度は自己ベストの94.17マイル(約151.5キロ)をマークしたそうです。この数字は、手術前データの平均93マイル(約149.6キロ)を上回っています。