現役最年少&契約金11万円男。メジャーで大暴れの新人2人は何者?
2016年シーズンのニューカマー@ア・リーグ編
メジャー開幕から1ヶ月半が過ぎ、各チームのスタメンも徐々に固まってきました。そのなかには、開幕前には予想もしていなかった新人たちも名を連ねています。そこで今回は、開幕後にブレイクしたニューカマーたちを紹介したいと思います。
将来のスター候補と期待されるレンジャーズのノマー・マザラ 最初に取り上げたいのは、テキサス・レンジャーズのノマー・マザラという外野手です。1995年にドミニカ共和国の首都サントドミンゴで生まれたマザラは、14歳のころから「将来有望な左の強打者」として、メジャーのスカウトたちに注目されていました。
そして2011年、インターナショナルFAによりマザラは当時の史上最高額となる契約金500万ドル(約5億5000万円)でレンジャーズに入団。プロ入り後もマイナーで好成績を残し、期待どおりに成長していきました。ただ、今年の開幕はレンジャーズ傘下トリプルAのラウンドロックからスタート。有力な外野手を揃えるレンジャーズにおいて、メジャーデビューはもう少し先になると思われていました。
しかし開幕早々、チャンスが巡ってきます。ライトを守るチュ・シンス(秋信守)が右ふくらはぎ痛で故障者リスト入りしたのです。その結果、急きょマイナーから呼ばれたマザラは、4月10日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビューすることが決まりました。
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著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)