2016.04.15

もう一度メジャーのマウンドへ。元巨人・村田透、渡米6年目の挑戦

  • 石原豊一●文 text by Ishihara Toyokazu
  • photo by Getty Images

 海の向こうではメジャーに続いてマイナーリーグが開幕した。今年も多くの男たちが、マイナー契約から頂点を目指そうと海を渡り、4月8日にはさっそくカブスの川﨑宗則が3Aからメジャーに昇格している。

 昨年、わずか1試合だけではあったが、渡米5年目にして初めてメジャーの先発マウンドに立った村田透もまた、マイナー契約からメジャーのフィールドを目指すひとりだ。昨年3A最多の15勝を挙げた右腕は、日本球団からのオファーを断り、「最低限でもメジャーキャンプ」の思いでインディアンズとの契約継続を決めた。しかし、その思いとは裏腹に、結果的には例年と同じく3Aキャンプからスタートすることになった。

昨シーズン、渡米5年目にして初めてメジャー昇格を果たした村田透

 メジャーキャンプには、50人以上の選手が参加する。メジャー契約をすでに結んだ者が30数人、あとは残り枠を争う招待選手だ。招待選手のほとんどはシーズンが始まれば3Aに回される。そして、この枠にも入れなかったという現実は、村田の立場をある意味、如実に示している。

 一部報道で「インディアンズ・村田、メジャー昇格」とあったが、これはチームを二分して紅白戦を行なう際にマイナーキャンプ参加者を補充する「バックアップ」と呼ばれるものである。したがって、その試合にのみベンチ登録され、契約や立場などは一切変わらない。

 結局、このキャンプでの登板はなかったが、村田はここ数年、バックアップとしてたびたび招集され、実際にオープン戦とはいえ、「メジャーのマウンド」に立った。